こんにちは。八凪です。
今回は、最近読んだ本についてお話しします。
「悩む」を時短する!東大式感情コントロール術
書誌情報
書 名:「悩む」を時短する!東大式感情コントロール術
著 者:東大カルぺ・ディエム
監 修:西岡壱誠
発行所:株式会社主婦の友社
発行日:令和5年2月28日(第1刷)
定 価:1,400円
読んでみての感想
・やっぱり私は「自分に厳しく他人にも厳しい」らしい。
・そうだ、サウナ、行こう。
・「マインドフルネス」「アサーション」…って何?
やっぱり私は「自分に厳しく他人にも厳しい」らしい
この本では、人間の性格について「ポジティブ/ネガティブ」と「自責/他責」の軸から以下の4タイプに分類しており、冒頭のタイプ診断で自分のタイプが分かります。
Aタイプ:ポジティブ×自責
「悩む」を時短する!東大式感情コントロール術
Bタイプ:ネガティブ×自責
Cタイプ:ポジティブ×他責
Dタイプ:ネガティブ×他責
診断の結果、私はCタイプ(ポジティブ×他責)でした。
Cタイプは「理想が高く、自分だけではなく、他人にも厳しいがゆえに苦しくなりやすい」とのこと。う~ん、当たっておる…。完璧主義っぽくて相手にもクオリティの高さを求めがち(良くない)
ところで「他責」というと嫌なイメージがありますよね。「あなたは他責ですよ」って言われるの普通に嫌じゃないですか?(笑)
この本では「自責/他責」を「どちらもよしあし」であるとして、優劣なく扱っています。「ポジティブ/ネガティブ」も同様です。
なので「他責」という診断結果でも、無駄に自己否定することなく安心して読み進めることができました。
この本では以下のような感情に対し「東大生はどう対処しているのか?」を上記4つのタイプ別に紹介しています。
第2章 不安・孤独
「悩む」を時短する!東大式感情コントロール術
第3章 劣等感・自信のなさ
第4章 イライラ・怒り
第5章 無気力・やる気が出ない
第6章 引きずり・後悔
各章では「劣等感から素直に尊敬できない」「怒られたことをいつまでも引きずってしまう」など心当たりのあるシチュエーションが沢山出てきます。ぜひ目次をチェックしてみてください。
そうだ、サウナ、行こう
Cタイプの対処術の一つに「サウナに行く」があります。
え?サウナ?(困惑)
サウナ好きの夫に聞いてみたところ「確かにサウナはメンタルに良いと感じる」らしい!
いわく「極限状態なので『熱い』しか考えられなくなる」とのこと。
なるほど。確かにドツボにはまった時に頭をリセットするのに良さそう。近所の銭湯行くか〜!
「マインドフルネス」「アサーション」…って何?
さらにCタイプ向けとして「マインドフルネス」「アサーション」という対処術が出てきます。
「マインドフルネス」言葉だけは知っているけど、実は私この「マインドフルネス」に懐疑的でして…。なんか字面が胡散くさくないですか?笑(失礼)
そんな食わず嫌い状態だったのですが、この本を読んで「東大生がやっているならやってみようかな」と、あっさり受け入れててちょっと笑いました(け、権威主義〜!)
やり方も簡単で、読んだそばからすぐに実践できるのも嬉しい。詳細はぜひ本編にて。
そして「アサーション」については完全に初耳だったのですが、以下のような意味だそう。
「人はだれでも自分の意見や要求を表明する権利がある」という考え方のもとで、相手の意見も尊重しつつ自分の意見も言うコミュニケーションの型
「悩む」を時短する!東大式感情コントロール術
すごく当たり前のことに聞こえるけど、これがなかなか難しい。
自分を殺しすぎてもいけないし、相手の話を聞かな過ぎてもコミュニケーションは上手くいかない。
自分はどちらかというと前者で、昔は言いたいことを言えないタイプでした。最近は少しずつ言うようにしていますが、まだまだ道半ば。そんな中で「アサーション」は私の道しるべになってくれるかも?そんな予感がしました。
入門書も紹介されていたので後日読んでみたいと思います。
感情コントロール術はタイプ別になっているものの、自分と違うタイプもとても参考になります。
そもそも自分のタイプはこれ!と明確に自認できる人は少数かもしれません。
誰でも「ポジティブ/ネガティブ」「自責/他責」の要素を持ち合わせている(それぞれ濃淡があるだけ)という前提で、自分のタイプ以外も読むことをおすすめします。
手に取ったきっかけ
直属の上司に対してかなりストレスをためており、いわば「怒りのコップ」に常に水がいっぱいで、ちょっとしたことですぐ溢れてしまうような状態が続いていました。
上司に対して何度も怒りを爆発させてしまい、その度に心の片隅で「ああまた怒ってしまった」と少しだけ後悔するも「でも仕事しない上司が悪いよね?」と自分の中で正当化し、またすぐに怒ってしまう…(これなんて地獄の永久機関?)
愚痴のレベルも軽口から憎悪に変わっていき、完全に怒りの感情に支配されている状態。
そんな中、長との定例面談で自分の評価を尋ねた際「(上司に対する怒りは分かるけど)時々感情的になりすぎ。逆にそれが無ければ完璧」と言われ、「あ、このままじゃいけないんだな」とようやく自分の感情と向き合う気になれました(長も上司の件は承知しています)
とりあえず感情のコントロールに関する本を読んでみようと近所の本屋さんに行き、最初に目に留まったのがこの本でした。
怒りの感情に特化した本ではないので、怒りを何とかしたいという目的で読むと少々物足りなさを感じるかもしれません。
おすすめしたい人
この本では、悩みで頭がいっぱいになっている状態から脱する(まさに「悩むを時短する」)ための方法が豊富に、しかも実践しやすい形で紹介されています。
- 日々漠然とした不安から延々と悩んでしまう
- とりあえず悩むのを止めたいけど何をしたらいいのか分からない
- 悩みすぎてドツボにハマりがち
こんな方におすすめです。
悩みの根本を取り除くというよりも、悩みから生ずるマイナスな感情を一旦脇に置くための方法論が中心なので、対症療法的なアプローチであることに留意が必要かもしれません。
とにかく今抱えているマイナスな感情を何とかして先に進みたい!そんな時に頼りになる本だと思いました。
おまけ:読書記録をブログに書く理由
ここから先はおまけになりますが、読書記録をブログに書く理由について備忘録としてまとめておきます。
昨今はSNSのおかげで色んな情報を得ることができるようになりました。特にTwitterには色んな感想や解釈が溢れており、他人の考え方を簡単に目にすることができます。
便利である一方、自分で言語化せずTwitterで見かけた他人の言葉を使ってしまったり、自分と異なる感想や解釈を目にして自分が間違っているのかなと不安になってしまったり、良い使い方してないなと思うことがあります。
(後者についてはバランスが大事なところですが、)とにもかくにも自分の言葉がしっかりしていないとSNSを楽しむことはできないなと最近になって思うようになりました。
- 他人の言葉や感性に引っ張られず自分の感じたままを言葉にできるようになりたい。
- 他人はともかく自分はこう感じた!と言えるようになりたい。
そのために自分の感じたことをしっかり言葉にする練習をしていこう。これが読書記録をブログに書く理由です。
Twitterは見る専の鍵垢しか持っていませんが、いつか鍵を開けて外に出られるようになりたいな~。
読んでいただき、ありがとうございました。
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